• 2014.9.16

LED行き先表示板。画数の多い文字はどうやって表示するの?

すっかりおなじみとなったLED式の行き先表示板。路線バスに限らず駅や空港など様々な場面で使用されており、昔からある「方向幕」は姿を消しつつあります。

このLEDの行き先表示板が普及した背景には技術革新も当然のことながら、柔軟に対応できる行き先表示が挙げられます。路線バスは鉄道と異なり沿線開発などで系統変更・行き先変更が頻繁に行われる特徴があります。そんなとき、幕タイプだと幕そのものを交換しなければいけないという手間が掛かっていたのですが、LED表示板だとデータ更新のみで対応することができますので、メンテナンスとコストの両面でかなり負担が軽減されたそうです。

さて、この表示板はLEDの集まりということがわかるのですが、「画数の多い文字はどうやって表示するの?」という疑問を持たれたことはありませんか? 正直、このような疑問を持つのは少数派かもしれませんが、せっかくの専門サイトですので今日はLED表示板の秘密について書いてみようと思います。

まず、バス正面にある大きな表示板であれば文字を構成するLED数(ドッド数)も多いので細かな文字まで表現することが可能なのですが、側面や後部表示の場合、限られたドット数で文字を表示しなければいけません。どのように表示するかは後述するのですが、実はそこには「表示の工夫」「脳科学」が隠されていますので紹介しましょう。

今回は愛知県とゆかりの深い「豊」という文字を取り上げてみます。
・トヨタ自動車の本社がある豊田市。
・曹洞宗の寺院で知られる豊川稲荷。
・戦国時代から安土桃山時代にかけての天下人、豊臣秀吉。
・ヤマサのちくわ・ブラックサンダー発祥で知られる豊橋市
と言うゆかりの数々から…

LED画数イメージ
さっそくですが、ご覧のとおり「豊」という文字をバス側面のLED(20×20のドット数)で表示してみるとこのように省略して表示しているのです。でも、不思議なことに読めますよね。

実は、人の脳には補正能力が備わっており、瞬間的に見た文字を脳が勝手に補正してくれるのです。脳の錯覚とも言えるこの理論を応用しているんですね。

公団文字

そして、この省略表示を多用しているのが高速道路の案内標識です。高速道路では瞬時に書かれている文字を認識する必要があることから案内標識の漢字は点やハネなど細かい部分を省略した「公団文字」と呼ばれるフォントを使用し高速走行でもドライバーが認識しやすいように配慮しているのです。

普段何気なく見ている文字にこんな工夫があったとは驚きですよね。

LINEで送る
Pocket

関連記事

人気記事ランキング

新ブログの更新情報

ページ上部へ戻る