• 2014.10.20

運転士から見た障害者手帳。提示方法は人それぞれです。

「障害者割引」ってご存知ですか?

あまり馴染みがないかもしれませんが、障害者割引とは体に障害を持たれた方を対象とした割引制度のことで、鉄道や路線バスだと事業者や自治体によって運用方法は異なりますが、利用者の運賃が割引になるなどの各種サービスを受けることが制度のことです。

路線バスでの障害者割引は各自治体が発行した身体障害者手帳・療育手帳などを運転士に提示することにより適応を受けることができるのですが、運転士になって知ったことも多いので書いてみようと思います。

まず、路線バス運転士になった当初の印象ですが、お客様は通勤・通学客の利用が多いイメージがあったのですが、それ以上に高齢者・障害者・外国人などの利用が多いと思いましたね。もちろん路線(地域性)によって異なるので一概には言えませんが、モータリゼーションの中で運転免許を持たない(持てない)・自家用車を持たない(持てない)と言った交通弱者の実態を痛感したのを覚えています。

確かに、タクシーで10km移動するとなると大体4000円程かかると思いますが、路線バスだと事業者にもよりますが数百円で行くことができますので経済的にも助かると思います。

少々話は逸れましたが、障害者割引は冒頭にも書いた通り自治体発行の手帳を提示することによって適応を受けることができます。

この手帳提示ですが、しっかり見せてから運賃を支払う人・パッと見せるだけの人・周りには見られないようにちょっと隠す感じで提示する人・見せずに当たり前のように割引運賃だけを支払う人、など様々です。

そんな中、手帳を提示せずに割引運賃を投入して(運賃箱の運転士側には窓があるので入れたお金は見えます)降車しようとする乗客が… もちろん、「恐れ入ります」と呼びとめ手帳を確認するのですが、なかにはこのように顔パス意識の方もいるわけです。逆に、手指が不自由な方の場合だと手帳を出すのも大変そうなので、そんなときはルールと言えども少々申し訳なさが出ます。

他にも、ちょっと隠す感じで提示する人を見ると「周囲の視線が気になるのかなぁ」などと思います。正直、周囲の視線について考えたことはなかったのですが、このように手帳を提示する人を見てその心境の一端を垣間見た感じです。

障害者と聞くとひとまとめで考えてしまいがちなのですが、このように色々な人に接するとその考えを改めさせられます。福祉制度やその理解については発展途上と言われている日本ですから私のように初めて知ることが多い運転士もいるのではないかと思います。

最後に、車椅子の利用も多いのですが、車椅子関係の記事はかなりの長文になりそうな予感がするので、またの機会に書いてみようと思います。

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