• 2015.1.3

正月は不正乗車が起こりやすい!?

新年、あけましておめでとうございます。

今年の年末年始は大晦日は出勤だったものの、元旦がお休みになったので家族でゆっくり過ごすことができました。こればかりはローテーションなので運任せなのですが、「大晦日と元旦は休みたい」というのが本音です。そして、昨日(1月2日)が仕事始めとなったのですが、普段の土日祝とは異なり人も車も少なかったですね。

普段は40-50名は乗る便も数名で途中からは空車状態、ゆっくり走ってもバス停で時間調整、というような感じで、まさに「静かな街」での乗務となりました。個人的にはこの静寂な雰囲気は好きですけどね。

さて、今日の話題は静寂な正月な雰囲気から一転、「不正乗車」について書いてみようと思います。

「新年早々、不正乗車の話題?」と思われる方も多いでしょうが、実は、正月は不正乗車が起こりやすい時期でもあるのです。不正乗車が発生しやすい時期はある程度決まっているのですが、その中でも「正月は不正乗車が起こりやすい」と私なりに分析しています。

その理由ですが、「普段乗車しない人がたまたまバスに乗ったときに魔がさす」「定期券の有効期限が年末に切れているが、仕事始め・新学期に合わせて購入するまでの空白期間(現金精算時)で魔がさす」。これに「正月で浮かれており善悪の判断がにぶる」という点が加わっていると分析しているのですが、いずれにしても「軽い気持ち」で不正乗車をしていることは間違いないでしょうね。

最近はICカードも普及したので”ごまかし”はできないのですが、ICカードを使わない現金精算では不正乗車を摘発することもたまにあります。具体的な事例を書くとちょっと問題がありそうなので省略しますが、最近の運賃箱は整理券を読み取り運賃と投入金が一致しているかチェックしてくれますし、運賃箱の裏側は運転士から見えるように”のぞき窓”が設置されていますから”ごまかし”はできない構造になっています。

運賃箱ののぞき窓

「現金を投入するのは一瞬のできごとなので運転士は見ていないだろう」と思っている人も多いかもしれませんが、このように人の目では確認しにい部分を機械がちゃんと補ってくれているわけです。

そして、不正が発覚すれば約款により運賃の数倍にあたる追徴金を請求される他、厳しい対応としては「警察が出動して詐欺罪で検挙される」という展開が待っています。ちなみに犯罪の種類で行くと軽犯罪ではなく詐欺罪が適応されるそうなので、「軽い気持ちの不正乗車が懲役10年(詐欺罪の法定刑は懲役10年以下)」と跳ね返ってきてもおかしくはないわけです。

しかし、「不正が起こりやすい環境」と言うのもいけないでしょうね。つまり、対面収受(レジのように手で現金を受け渡しする)ではない点です。もちろん対面収受をやっていては乗降時に大渋滞が起こるなど非合理的ですから、乗客が運賃を投入する「”半”信用乗車」が採用されていると思います。ただ、これでは不正乗車を完全に防止することはできませんので、以前から書いているように迅速で正確な運賃精算と不正乗車防止の観点からICカードをコミュニティバスも含めて国内の全路線に導入して欲しいと思います。

もちろん、経営的に「IC導入はコストがかかるので、ある程度の不正乗車を想定して現状維持(ICを導入しない)」との考え方もあるかもしれませんが、正規運賃を払っている乗客の心境からすれば不正乗車を黙認されてはたまったものではありません。

運転士から言わせると不正乗車は腹が立つのですが、正直、摘発するのが本業ではありません。ダイヤに沿って安全に運行するのが運転士の業務ですので「軽率な行動」はやめてほしいですし、ワンマンと言う合理化の名のもと負担が大きい運転士の業務を軽減する企業努力も期待したいところです。

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