• 2015.2.5

真冬は早めにエンジンを始動したいのに…

今日は関東を中心に雪模様となりましたね。私の地元愛知県は雪予報だったのですが、みぞれ程度で済みました。雪が降ると乗務は悲惨なことになりますから天候が回復してホッとしました。

さて、バスをはじめトラック・乗用車など車全体に共通する部品のひとつに「エンジン」があります。ご存知の通り、エンジンの回転力が車を動かし、さらに発電機を駆動させバッテリーに電気が充電されるわけで、まさに「車の生命線」とも言えます。また、この寒い時期は暖房の熱源としても活躍します。

しかし、エンジンを始動することによって二酸化炭素が排出され、環境破壊(地球温暖化)につながるということが懸念されており、少しでも二酸化炭素の排出を抑えるため、現在、アイドリングストップバス・ハイブリットバス・CNGバス(天然ガス)・FCバス(燃料電池バス)など様々な技術が搭載された車両が導入されているのですが、結局のところ二酸化炭素をゼロにするためにはFCバスを除いてはエンジンを停止しなければいけません。

FCバスが二酸化炭素を出さない理由はこちらの記事「水素で走る豊田市の燃料電池バス(FCバス)とは?」を参照。

路線バスでは比較的早い段階からアイドリングストップが実施されています。アイドリングストップとは「停車中など加速エネルギーを使わないときはエンジンを停止する」というもので、少しでも二酸化炭素の排出を抑えるためのエコ活動です。

そのため、事業者の多くは「出発2分前(夏季冬季は5分前)までエンジン停止」などと時間を定め、さらに、バス停での長時間停車や信号待ちの際は運転士が手動でエンジンを切る(または、アイドリンクストップ装置を常時ONにする)ことを指示しているケースが一般的です。実際、私の営業所でも厳格ではないものの運用ルールが存在します。

ちなみにアイドリングストップ装置の仕組みを簡単に説明すると、停車した際、ギアをニュートラルにしクラッチペダルから足を離すとエンジンが停止し、逆にクラッチを踏むとエンジンが始動する仕組み(MT車)です。

ここで少々愚痴(グチ)になってしまいますが、路線バスではこのようなエコ活動をしているものの、あまりに杓子定規な対応ばかりしていると車内ルールとは言え乗客からクレームが発生することもゼロではありません。

ちなみに真冬、始業時のバス車内は0℃以下になることもありますし、真夏であれば車内温度が40℃を超え熱中症の危険が生じることもしばしば。さすがに、実車中はそこまでの温度差はないものの、エンジンを停止する都度「路線バスはアイドリングストップしているけど、他の車両はやってないじゃん!」と悲観的なことを考えてしまいます。

実際は運転士が肌で感じていることなので、早朝時の運行ではアイドリングカットのスイッチをOFFにしたり、乗客の顔色をみながら始発では少し早めにエンジンを始動したり… と、臨機応変が許される範囲で運行しています。

正直、暖房のためにエンジンを早くかけて文句を言うのは周辺住民くらいですが、いずれにしても乗客と周辺住民との間に挟まれた運転士の気苦労は絶えません。そう考えると「静かで環境にもいいFCバスはいいなぁー」と思う今日この頃です。

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