• 2015.3.2

路線バスはリスクに対して立場が弱すぎるから離職者も多い!?

3月に突入しましたが、まもなくバス運転士に転職して丸二年が経過しようとしています。前職はウェディングプランナーと言う営業職であったため、クレーム・ハプニング・無理な要求・休日に鳴る携帯電話・サービス残業などストレスがハンパなく大きかったのですが、バス運転士に転職してからはこれらのストレスからは一切解放されたので、乗客マナーや運転マナーにイラッとすることは多々あるものの、前職に比べれば気ままに勤務しているのが本音です。

「気ままに…」とは言ってもこれは前職と比較しての話ですのであくまで個人意見です。ですから、「バス運転士はストレスが少ない仕事」と言うわけではありませんので誤解なく。

さて、ストレスは多少は感じますが、それよりは理不尽さを感じることのほうが多いですね。例えば、乗り遅れたのは時間までにバス停に来なかった乗客のせいなのに定刻で出発したら「バスが待ってくれなかった」という自己中のクレームや、車内事故のリスクが高いにも関わらず道路ではバスは保護されていない法制度、さらに、クラクションを鳴らしたら逆切れしてクレームを言う一般車などです。ちなみにクラクションで逆切れする車に限ってダンプやセダンには文句は言わないものです。

そして最近はツイッターなどのSNS普及に伴って自分の正義感をアピールする人(ジャスティスハラスメント)の存在も念頭におかなければいけません。

▼以下引用

「ジャスティス・ハラスメント」とはふかわりょうが考案した造語だ。ふかわは自身のブログ「move~世界を動かすのは僕たちだ~」で、この言葉を「正義によって、精神的・肉体的苦痛を受けること」と定義。「本来であれば、『正義』は人を傷つけるものではありません。むしろ、それらから守るもの。しかし、どうでしょう。『正義』を武器に、誰かを傷つけている人。『正義』という剣を、ぶんぶん振り回している人。周囲にいませんか。」などと注意を呼びかけている。

(ライブドアニュース)

例えば、バスが対向するときの挙手。「片手運転に加え、前方注視じゃないから危険ではないのか!」とわざわざ写真付で投稿したり会社に電話を入れてくる方がいますが、それを言ったら、「車内マイクのボリューム調整や機器操作時は片手運転になるのにそれは良いの?」「乗用車でサンドイッチを食べながら片手運転しているほうが危ないのに指摘はしないの?」と問いかけたくなります。

それに、挙手をするということは対向してきたのがバスとハッキリ認識しているわけですから、それは周囲をしっかり見ている証拠(漫然運転になっていない)とポジティブに考えることもできるような気もしますがどうでしょう? 挙手の取り扱いは事業者判断になりますが、個人的にはジャスティスハラスメントに近い部類だと思いますね。

もちろん、路線バスや観光バスを一般車と同列に扱うのは性質上不適切なのかもしれませんが、現在の日本では「バスだから…」との理由で道交法で保護されたり特権が与えられているようなことはほとんどない反面、例え事故回避であっても急ブレーキを踏んで乗客が転倒すれば運転士が行政処分・刑事処分を受ける可能性がある制度になっています。つまり、バスの立場って抱えるリスクに対して弱すぎるわけです。

まもなく二年が経過しますが、メディアでも報道されているように過重労働や低賃金が指摘されている業界です。さらに理不尽と感じることも多い仕事ですから「バス運転士は好きでないと続けられないのではないか?」とつくづく思う今日この頃です。

ちょっと悲観的な記事になりましたが「辞めよう」とは全く思っていませんのでご安心を…

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