• 2015.3.31

体質でアルコール検知器が反応することがある!?

3月最終日の今日は早番勤務です。バス運転士の勤務体系は他にも遅番・通し・中休(中憩)とあるのですが、個人的には早番が一番好きな勤務ですね。

出勤のため営業所に向けて車を走らせているとき外はまだ暗いのですが、だんだん明るくなってくる夜明けの風景がなんとも神秘的で好きなんです。それに体的にも早朝出勤のほうがリズムが整えやすいからです。反面、前日夜はお酒が飲めないという弱点はあるものの、健康維持には逆にいいかもしれません。

アルコールイメージ

よく、「アルコール検知器に引っかかったらどうなるの?」と聞かれますが対応は事業者によりけりです。一番厳しい事業者は即解雇。そうでなくても処分(出勤停止・減給など)の対象となるのが一般的なのですが、アルコール検知器が万能かと言うとそうでもないそうです。

以前も紹介しましたが、アルコール検知器はお酒以外にも、うがい薬・バウムクーヘン・マウスウォッシュなどでも反応する場合があります。そのためお酒以外のことも注意しないといけないのですが、困ったことに「体質」でもアルコール検知器が作動することがあるそうです。

ちょっと意外なのですが、誤作動させる犯人は体内で生成される「ケトン体」と呼ばれる物質です。最近、女性誌やテレビなどで主食(ごはん・パン・麺などの炭水化物)を抜いてダイエットをする「ケトン体ダイエット*」が紹介されているので耳にした方もいるかもしれません。

*綿密には炭水化物を控える炭水化物ダイエットとは異なります。

本来、体は炭水化物などの主食からエネルギーを得ますが、ダイエットや糖尿病などでエネルギーが得られないとき、代替のエネルギー源として体内で生成されるのがケトン体と呼ばれるものです。

で、困ったことにこのケトン体は呼気としても排出されるのですが、実は市場に多く出回っている“半導体ガスセンサー式”のアルコール検知器に反応してしまうことがあるのです。

ちなみにケトン体に反応してしまったときの特徴としては、ケトン体は体内で生成されるため、時間とともにアルコール検知器の数値が下がることもあれば、再チェックで数値が急上昇することもあるそうです。

なんとも厳格さが要求されるアルコールチェックにおいて気まぐれなケトン体。

しかし、そんな気まぐれなケトン体で反応してしまうアルコール検知器も問題です。もちろん、ケトン体で反応しないよう設計された“燃料電池式”のアルコール検知器もあるそうですが、高額なことからケトン体でも反応してしまう半導体ガスセンサー式の検知器が多く出回っているそうです。


▲燃料電池式(クリックで商品詳細ページにリンク)

この懸念は国土交通省でも把握しており、平成23年の事業用自動車の運転者のアルコール検知器義務化の際、

アルコール検知器によっては、疾病により体内から発生するアルコール以外の物質(糖尿病患者の体内で産生されるケトン体、体内で発生した発酵ガス)に反応することがあるとされているものがありますので、明らかに酒気を帯びてないと考えられる場合は、医師に相談しましょう。

医師の検査・診断において、疾病により体内からアルコール以外で検知器が反応する物質が発生している可能性があるとされた運転者については、当該疾病の状況が安全運転に悪影響を及ぼさないことを確認した上で、点呼時の酒気帯びの有無の確認においては、アルコール検知器の検知結果にかかわらず、運転者の顔色、声の調子、酒の臭い等から総合的に判断し運行の可否を決定する必要があります。
(国土交通省HP)

と、ホームページ上で告知しています。

「バス運転士やタクシードライバーじゃないから大丈夫…」と思っている方も警察による検問には注意が必要です。実際、「ケトン体が反応して検問で検挙された…」という書き込みがネットで散見されます。アルコール検知器誤作動の可能性を国交省も認めているので、これらの書き込みの信頼性は高いように思えます。

もし、糖尿病の気配があるなど心あたりがある方は医師と相談して診断書を用意しておいたほうが良いかもしれないです。また私など事業車を運転するドライバーの人も予備知識として知っておいたほうが良いかもしれませんよ。

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