• 2015.4.3

接客は事務所で起きてるんじゃない! バス車内で起きてるんだ!!

ここ最近のツイートなどでも「春休みは学生さんの利用も少なく朝夕のラッシュは比較的”楽”です。」と書いているのですが、その分、昼間の利用が多いので運行時分に余裕のないタイトなダイヤと重なって遅延気味です。おまけに愛知県は1週間ほど雨マークが続いていますのでちょっとブルーな今日この頃です。

さて、事業者やコミュニティバスを運行する自治体の考え方にもよりますが、一般的には朝夕のラッシュ時は道路渋滞を考慮して停留所間の所要時間は長く設定されています。例えば、昼間は片道45分の路線でも朝夕はラッシュを考慮して60分に設定しているという感じです。

恐らく、多くの方はダイヤの設定要素は道路渋滞だけだと思われているでしょう。しかし、運転士の立場で言うと「昼間で道も空いているから…」という理由だけでタイトなダイヤ設定にするのは安直だと思うことが多いんです。

つまり、路線ごとの利用特性です。

例えば、朝夕はビジネスマンや学生さんで混雑する路線も、病院が絡めば昼間は高齢者や障害者の利用が多くなります。そうなると高齢者の乗降や車椅子の対応などでラッシュ並みの所要時間がかかる場合もあるわけです。

正直、路線バスの運転士なるまでは「高齢者や車椅子の乗降で時間がかかる」という要素は考えたことがなかったので、現場ならではの意見なのかもしれません。

他にも「早朝は道路もバス車内も空いている」と思われるかもしれませんが、早朝出勤を推奨する企業がメディアで話題になったこともあり早朝も比較的混雑する特徴があります。同じように朝のラッシュが終わった9時台は、高齢者の移動が始まるとともに時差出勤のサラリーマンなどで意外に混雑します。このような感じで路線ごとにそれぞれの特性というものがあるわけです。

幸い、私の営業所では頭を使っていない(朝から晩まで同じ運行時分のやっつけ仕事)とも言えるダイヤはないのですが、一方で「所要時間が長くて不便」と思われる乗客もいるかもしれません。しかし、速達性をアピールするより正確な時間で到着する路線バスのほうが好感を得そうな気がしますし、運転士も余裕が生まれますので接客や運転の質が上がるかもしれません。

このように毎日運転している運転士だからこそ知っている要素をダイヤ編成に取りいれてもらえれば、様々な方面で質が向上するように思いますので、ぜひ運転士の意見や実際の運行データを分析しダイヤを編成してほしいですね。

事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!
「踊る大捜査線」より

これは前職(ウェディングプランナー)をしていたころからの座右の銘なのですが、やはり最前線で接客するスタッフがあってこそビジネスが成り立つわけですからね。最前線のスタッフを蔑(ないがしろ)にすると「す○家」「○R西日本」「ヤ○ダ電機」「ワタ○」など2chのブラック企業大賞にノミネートされるだけでなく、メディアでも取り上げられ経営は大きな打撃を受けることになりますから現場の声は大切にしてほしいですね。

4月に入りダイヤ改正が実施された路線も多くあると思いますが、果たしてその改正は現場の声や実情を反映したものになっていますか?

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